【読書感想】有川 浩著 図書館戦争 「図書館戦争シリーズ①」 -表現の自由について思うこと-

ここでは、「【読書感想】有川 浩著 図書館戦争 「図書館戦争シリーズ①」 -表現の自由について思うこと-」 に関する記事を紹介しています。
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
20110605234638.jpg

図書館戦争シリーズ(文庫)を既刊まで一応、読了。
読み出すと止まらないので、しっかり時間を取らないと大変なことになるので、
読書する時間を確保するのが最近、大変な黒の騎士です。

さて、まず今日はシリーズ一作目である図書館戦争の感想です。

【エピローグ】
舞台は、「正化」という元号が用いられた日本。
そこは、メディア良化法というメディアを規制する法案が制定され、
多くのメディアが規制されていた。良化法制定後、「メディア良化委員会」という検閲部隊の組織化。
ますます、人々から「自由」奪われていった・・・。
それに、対抗するため図書館は「図書隊」と呼ばれる検閲から「本」を守る部隊を編成。
彼らは、「本」を・・・「自由」を・・・守るため、日々「検閲」に立ち向かう。

そんな「図書隊」に入隊したばかりの、
                 本を愛する体力馬鹿な女が主人公の物語。

【感想】
いやぁ、面白い!アニメを見てて被ってる話も多いのですがアニメとは違う、
感動を僕に届けてくれました。
こうやって、原作を読むとアニメの出来は良かったのだと実感。
多少の表現の違いはあるものの、しっかりと原作を重視したものになってましたね。
アニメのほうに登場しなかった話なんですが、
中学生の子供と「検閲」を進めるグループとの討論のような話があるのですが、
ここが一番、この巻で心打たれました。
子供の自由を、あたかも「私たちは正義だ」とばかりに押し付ける親達の姿を見ると、
とてもじゃないですが、他人事には思えませんでした。

現在のメディアを規制する動きは、この「図書館戦争」に近いように私には思える。
大人が、あれこれ「子供には正しくない」「不健全」だとの線引きをしていいる現状。
子供には子供の考えがあることを何故、いつの時代の大人も気が付かないのだろうか?
青臭いことをいってしまいますが、「子供に悪影響を与える」とよく、大人達は言いますが、
それはあくまで「大人だけの理論」なんですよね。
子供達は、多くの本や漫画・ゲームに純粋に触れたいとしか思ってないはずです。
そこにある物語にただ触れたいはずなんです。
そういう純粋な子供の意見も聞かずに線引きをしている、現実世界の大人たちと、
この「図書館戦争」に登場している、規制を推し進める大人をどうしてもリンクさせてしまい、
胸が熱くなってしまいました。

実際問題、現実でも「表現の自由」が侵されつつある現在。
この「図書館戦争」の世界が他人事でなくなるかもしれないという危機意識が
私に今まで以上に生まれました。

また、武力で「表現の自由」を守る時代。
そんな時代にだけはなって欲しくないと感じさせられました。

この、ごちゃごちゃした時期に文庫化したことは明らかに正解だと思います。
多くの人の手にとってもらい、「今」当たり前にある自由を守らなければならない
という意識を持っていただきたい。

「表現の自由」は僕たちが後世へと伝えていかなければならない、
遺伝子では伝えることの出来ない文化的遺伝子なのだから。
スポンサーサイト
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://kuronokishi9901.blog62.fc2.com/tb.php/855-ece9e0bc
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。